2025年7月3日、女優・遠野なぎこさんの遺体が自宅マンションで発見されたというニュースが、芸能界を震撼させました。
突然の訃報に、多くのファンや視聴者が「なぜ？」「死因は？」と衝撃を受けています。
6月25日のインスタグラムの投稿では「あたしゃ、まだまだ生きるぞ」と語っていただけに、衝撃も大きいものでした。
この記事では、彼女の死の直前の精神状態に迫り、長年苦しんできた摂食障害とうつ病、そして訪問看護の背景までをSNSや報道をもとにわかりやすく解説します。
なぜ遠野なぎこは亡くなったのか？死因はうつ病や摂食障害と関係ある？
現時点で、警察は遠野さんの死因について「事件性はない」としています。
つまり、外部からの侵入や殺人といった要素は否定されているということですね。
ただし、正式な死因は発表されておらず、病死か自死の可能性があると報じられています。
では、彼女の抱えていた病気がどれほど深刻だったのか、見てみましょう。
摂食障害：15歳から約30年以上にわたって継続
遠野なぎこさんは15歳の頃から摂食障害を発症し、30年以上にわたり「過食と嘔吐」「拒食」を繰り返す状態が続いていました。
自身の著書やSNSで「1日に5回吐く」「コンビニで大量に買い込んで詰め込む」といった壮絶な症状を赤裸々に告白しています。
摂食障害は単に食事の問題ではなく、自己価値や罪悪感、孤独感などと密接に結びついた深刻な精神疾患で、体力や気力、生きる力まで奪う「本当に怖い病気」と遠野なぎこさん本人も語っていました。
うつ病：（具体的な診断時期は公表されていません）
遠野なぎこさんは2025年6月26日に「うつ病」と正式に診断されたことを公表しました。
以前通われていたクリニックでうつ状態と診断されていたようですが、訪問介護の手続きに必要な書類で見た疾病名に書かれていたそうです。
シンドイけど、前向きにいきましょっ！！
引用元：https://www.instagram.com/p/DLW–pvTRfx/?hl=jaから引用
遠野なぎこさんはこの時も前向きなコメントを投稿していました。
うつ病の症状としては「不眠」「気力の低下」「日常生活の困難」などがあり、オンライン診療や訪問看護を受けるほど深刻な状況だったことがわかります
アルコール依存・強迫性障害：併発していたと本人も公表
遠野なぎこさんは、病気のことを隠すのではなく、むしろ積極的に公表してきた数少ない芸能人でした。
その背景には「苦しんでいるのは自分だけじゃないと知ってほしい」という思いがあったのかもしれません。
死の直前にも、「眠れない」「誰かと話したい」というような不安をにじませる投稿がSNSに残されていました。
SNSから読み解く遠野なぎこの直前の精神状態｜うつ病と孤独の告白
2025年6月10日、遠野さんはInstagramで「初めて訪問看護を受けた」と報告しました。
「本日、初めての訪問看護の方に来て頂きました。やっぱり、ちょっと泣いちゃった。日本にはこんなに優しい制度があるんだね」
引用元：https://www.instagram.com/p/DKtpmSNOMYm/?hl=jaから引用
と綴り、自宅で医療スタッフのケアを受けたことで心が少し軽くなった様子を見せていました。
しかし、その約2週間後の6月26日にはブログでこう綴っています。
「私、うつ病なんだって。今日は診察でそう言われました。長く“うつ状態”とは言われてたけど、今日ついに“病名”が付いたみたい」
引用元：https://www.instagram.com/p/DLW–pvTRfx/?hl=jaから引用
遠野さんはこの投稿で、これまで通っていた病院で「うつ状態」とは診断されていたものの、正式な「うつ病」という病名はこれが初めてだったと述べています。
彼女自身の言葉によれば、「数年前から“うつ状態”と言われていた」とのことなので、少なくとも2022年頃から心の病と闘っていた可能性が高いです。
さらに、その翌日である6月29日には、自炊した料理の写真や動画を投稿。「いっぱい食べたよ〜！元気！」という明るい言葉と共に投稿されています。
このように、表面上は元気そうに振る舞いながらも、内面では激しい不安や孤独、葛藤と闘っていたことがわかります。
なぜ訪問看護を受けていた？その背景にあったもの
訪問看護を始めた理由は、決して「病状が悪化したから」だけではありません。むしろ「人に頼る」ということに対する強い恐怖心を克服しようとする、前向きな一歩でもあったのです。
遠野さんは、長年“自立”を美徳とする生き方を貫いてきた反面、「誰にも頼れない」という孤独感も抱えていたようです。SNSではこう語っています。
「人に頼るという事を知らずに生きてきたから。
でも、やっぱり怖さより安心感が上回っているような気がします。
気にかけて下さる方がいるって大きいよね。
有り難い。
有り難い。
本当に有り難い。」
引用元：https://www.instagram.com/p/DKtpmSNOMYm/?hl=jaから引用
さらに、訪問看護を受ける決め手のひとつには、愛猫「愁（しゅう）くん」の存在もあったとされています。彼女はSNSで何度も愁くんとの生活を綴っており、「愁くんのためにも自分がしっかりしなければ」と語っていたこともありました。
訪問看護は、メンタルクリニックの紹介で契約されたもので、
といった多面的な支援が含まれていました。
このように、遠野さんは自分を見つめ直し、「もう一度立ち上がろう」とする気持ちを持っていたことがわかります。
摂食障害とうつ病…30年にわたる闘病生活
彼女が最初に摂食障害を発症したのは15歳のとき。
きっかけは母親の[お前は醜い」という言葉だったと言われています。
幼少期から実の母による身体的・心理的虐待を受け、「お前は醜い」と否定され続けた体験が、低い自己肯定感や人間不信、摂食障害の発症につながりました。
「吐けば太らない」と教えられ、そこから拒食と過食嘔吐のサイクルに陥ったのだそうです。
摂食障害の特徴としては
- 極端なダイエット願望
- 食べることへの罪悪感
- 食後に自責の念から嘔吐を繰り返す
- 周囲との人間関係に支障をきたす などがあります。
遠野さんも例外ではなく、30年にわたりこのサイクルに苦しみ続けたと語っています。
2024年には体重が30kg台になったとSNSで報告し、「本当にやばい状態」と自ら語っていました。
また、同年にはSNSでの誹謗中傷にも悩まされており、「痩せすぎ」「怖い」といった心無い言葉が飛び交う中、「コメント欄を閉じます」と告知することもありました。
こうした状況の中で、彼女の精神的な状態がさらに悪化していったことは想像に難くありません。
世間の声と今後の展望｜遠野なぎこが問いかけた“生きづらさ”
遠野さんの死を受けて、SNSには悲しみや驚きの声があふれました。
「なぎちゃん、嘘でしょ……こんな悲しいことって……更新なくて心配してたけどまさかこんな……愁くんどうしてるんだろう。もうやだ。嘘って言って。お願い、帰ってきて。」
「嘘でしょ⁉️😢信じられないです😢」
「何かの間違いであって欲しい。本当だとしたら、苦しくなかったのか、今は楽になっているのか、猫ちゃんは？色々な事が気にかかる。」
というようなコメントも多く、彼女が発信し続けた「本音」が、多くの人に届いていたことがわかりますね。
彼女の死が、精神疾患や摂食障害に対する偏見や誤解をなくし、訪問看護や心のケアの重要性がもっと広まるきっかけになることを願います。
まとめ：誰もが“見えない苦しみ”を抱えている
遠野なぎこさんの死は、単なる芸能ニュースでは終わりません。
遠野なぎこさんの生き方、苦しみ、そして最後まで希望を失わなかった姿は、私たち一人ひとりが「誰かのSOS」にどう寄り添うかを考えさせてくれるものです。
この記事を通して、少しでも彼女の人生と向き合い、「見えない苦しみ」に気づくきっかけとなれば幸いです。
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