元タレントの中居正広さんが、フジテレビとその親会社フジ・メディア・ホールディングスの第三者委員会が発表した「性暴力」認定に対し、反論し話題になっています。
2025年5月12日、中居昌浩さんは新たな代理人弁護士を通じて反論し、関連する証拠の開示を求めました。
しかし、芸能界から逃げるように引退し、第三者委員会の調査結果の発表から時間もだいぶ経ったにも関わらず、なぜ今になって反論に踏み切ったのでしょうか。
この記事では中居正広さんがどんな点に対して反論しているのか、その背景や理由、今後のリスクについて考察します。
新しく弁護士と反論した背景と理由

中居正広さんがなぜ新しく弁護団を結成し、反論したのでしょうか。
まず、反論が今頃になった理由として考えられるのは、以下の3つです。
①精神的な負担と準備期間
中居正広さんは昨年末に芸能界を引退し、その直前にトラブルを認め謝罪しています。
しかし、その後もメディアからの報道や世間からの批判が続き、精神的な負担が大きかったと考えられます。
あれだけのバッシングですから、個人事務所だった中居正広さんを擁護してくれる存在もなかったでしょうから、たった一人で世間の批判に耐えるのは想像以上に大変だったはずです。
世間のバッシングに晒される中で、肩を持つとなると、同じようにバッシングを受ける恐れもあり、本当に味方となる人は少なかったことが想像できます。
そんな中で精神的に立ち直り、新しく弁護士を探し、証拠の整理をすることに時間がかかった可能性があります。
②守秘義務問題
第三者委員会とのやり取りの中で、守秘義務解除の問題がありました。
中居正広さん側は
第三者委の調査に対し、中居氏が当初、守秘義務解除を提案したが、第三者委から「2人の密室で何が行われたかが直接の調査対象ではない」との回答があった
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/f2ebc498cb8d3f029e462e9d1852ffe187d3a845から引用
として守秘義務解除が見送られたと主張しています。
第三者委員会の発表では、被害女性側は守秘義務の解除に応じる意思があったが、中居正広さん側が拒否したというでしたよね。
さらに、中居正広さん側の主張では、
「中居氏は約6時間にわたって第三者委のヒアリングに応じたが、その発言要旨がほとんど反映されていない」
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/f2ebc498cb8d3f029e462e9d1852ffe187d3a845から引用
との主張ですから、これが真実であれば、中居正広さん側の声が十分に反映されていないことになりますし、調査結果についての信頼性は低くなりますよね。
中居正広さんのいうとおり、まず、第三者委員会がこの内容を公開することからでしょうね。
もしも公開できないなら、その理由を示さなければなりませんね。
③証拠の整理と新たな弁護士の就任
中居さんの代理人は2025年5月12日、新たに長沢美智子弁護士ら5名に交代したようです。
以前は犬塚浩弁護士が担当していましたが、今回の交代にはいくつかの背景が考えられます。
犬塚弁護士は1990年代からフジテレビの番組に出演してきました。
最近で言うと『ワイドナショー』のレギュラーとしても知られ、フジテレビとの関係が深い弁護士としても有名です。
中居正広さんからしたら、犬塚浩弁護士がフジテレビ側の人間と映った可能性もありますし、これまでのやり取りの中で疑問に思うやり取りがあった可能性もあります。
そのため、中立性を重視し、より積極的な反論を求めるために弁護士を交代したと考えられます。
新たな弁護団の構成
新しい弁護団は、長沢美智子氏、笹本摂氏、遠藤友規氏、菱山光輝氏の4名が在籍する「東京丸の内法律事務所」と、長沢幸男弁護士(所属:一色法律事務所・外国法共同事業)で構成されています。
中居さんの弁護士が紹介されてたので、特に私がすごい経歴と思った2人を紹介します。
長沢美智子弁護士は敏腕や女軍師と言われ、大手企業や公的機関からの指名が多い人です。
次は長沢幸男弁護士は20年間も裁判官をしていた人です。
すごい人達ばっかりで安心しました😊#中居くんを守りたい pic.twitter.com/D5KHoxRwUy
— ダウンタウン松本人志さんの復帰を願う (@lNwknA15HQ8574) May 12, 2025
出典元:https://x.com/lNwknA15HQ8574/status/1921973936574652493から出典
中居正広さんが反論したというの報道により、注目度の高さから、5月12日には東京丸の内法律事務所のサーバーが、一時ダウンするといったことも発生したようです。
反論することでのリスクと反論しなかった場合の比較

反論を選択したことにより、中居正広さんには以下のようなリスクが伴います。
反論した場合のリスク
中居正広さんが第三者委員会の報告に対し反論することのリスクについてまとめてみました。
- さらなる世間からの批判やメディアの注目が高まり、個人情報や過去のエピソードが再び掘り起こされるリスク。
- 訴訟に発展する可能性があり、法的な争いが長期化するリスク。
- フジテレビや第三者委員会との対立がさらに深まり、イメージ回復が困難になる可能性。
- 反論が証拠不足である場合、かえって信頼を失うリスク。
元検事で弁護士の若狭勝氏は、
「第三者委員会はそもそも、中立で公正という立て付けですので、結論に対して異を唱えるのは異例でリスキーなこと」と指摘しています。さらに「世論的には、公正で中立な立場からの報告と見られているので、異を唱えると、反省の態度がない、と言われる可能性もあるからです」
引用元:https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202505120001113.htmlから引用
と説明していますし、反論の難しさを強調しています。
えっ、9000万円!?人気タレントの中居正広さんが、女性とのトラブルで巨額の示談金を支払ったという衝撃的なニュースが世間を騒がせています。中居正広さんといえば、国民的アイドルグループSMAPのメンバーとして活躍し、現在はソロで活躍す[…]
反論しなかった場合のリスク
- 社会的信用や名誉が回復されず、疑惑が半永久的に残るリスク。
- 家族やファンへの影響が長引く可能性。
- 自身の発言が反映されないまま記録に残り、不当な評価が定着するリスク。
中居正広さんがあえて反論した理由は個人的な名誉だけではなく、中居正広さんの家族や友人のためにも反論しようと決意したのかもしれませんね。
現在の世間のイメージと反論の影響

一連の報道により、中居正広さんのイメージは大きく変わりました。
かつては国民的アイドルとして多くの支持を集めていた彼も、今回の疑惑報道により「加害者」としてのイメージが強まり、世間の目は厳しいものになっています。
この状況での反論は、さらなる世間の反発や疑念を招くリスクもあり、慎重な対応が求められます。
一方で、今更になって反論を選択したことに対して、「なぜもっと早く主張しなかったのか」「引退した後に反論するのは遅すぎるのではないか」といった批判も見られます。
特に、世論は一度形成されると修正が難しく、反論がかえって火に油を注ぐ結果になる可能性も否定できません。
会見を開くべきか?刑事司法への委ねも選択肢に

すでに引退した中居さんが今後、会見を開くかどうかも重要なポイントです。
世間からの誤解や名誉回復のためには直接の発言が有効な一方、さらなるメディアの注目や炎上リスクも考慮する必要があります。
元検事で弁護士の若狭勝氏は、
「刑事司法に委ねて事実認定してもらった方がいい。このままでは、被害者にとってもよからぬ方向にいってしまう。被害者との和解書、示談書があるのかもしれませんが、中居氏側から和解書はもうけっこうですから刑事告訴してください、と言うこともできます」
引用元:https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202505120001113.htmlから引用
とコメントしていて、事態がこれ以上複雑化する前に、正規の司法手続きを経て事実を明らかにすることも選択肢の一つと主張しています。
性暴力認定の法的拘束力について
なお、今回の「性暴力」認定は、警察や検察、裁判所といった法的権限を持つ公的機関ではなく、民間の第三者委員会が行ったものであり、法的拘束力はありません。
これはあくまで内部調査の結果であり、刑事責任や民事責任が確定されたわけではない点に注意が必要です。
まとめ
中居正広さんが反論に踏み切った背景には、中居正広さん自身の精神的ダメージから回復するのに時間がかかったことや情報や証拠の整理と新たな弁護団の結成の準備があったと考えられます。
性犯罪に対する警察捜査でも半年くらい時間がかかると言われている中で、第三者委員会が短い時間で調査結果を報告するにはあまりにも時間が足りなかったこともあります。
それにしても、中居正広さんの主張と異なる報告内容については説明が必要となってきます。
個人の名誉を守るために中居正広さんが今後どうするのか。
今後も中居正広さんの動向に注目が集まる中、真実がどのように明らかになるかが大きなポイントとなるでしょう。