5月21日放送の日本テレビ系バラエティ番組「千鳥かまいたちゴールデンアワー」に、俳優の田中圭さんが出演。
女芸人たちと共演しながら、ダサいダンスや投げキッスを披露するなどして、番組を盛り上げました。
しかし、その明るい様子とは裏腹に、SNSでは「え、普通に出てるの?」「気まずいんだけど」「田中圭って今テレビ出ていい状態なの?」といった違和感の声が多数投稿され、ネット上がざわつく事態に。
一方で、「なんか憎めない」「やっぱ田中圭好きだわw」といった擁護や好感のコメントも少なくなく、視聴者の反応は大きく二分されました。
田中圭のバラエティ出演が“炎上”したのはなぜ?

田中圭さんが話題になっている背景には、4月24日と5月8日に「週刊文春」が報じた“永野芽郁さんとの不倫疑惑”があります。
記事によれば、2人は深夜に個室居酒屋で密会していたことが報じられ、ラブラブな雰囲気だったとされる生々しいLINEのやり取りまで公開されました。
とくに第2弾報道では、永野芽衣さんと田中圭さんとの「どうやって事務所に説明する?」というメッセージなどが波紋を呼び、事実であれば明らかに所属事務所への“隠蔽”を示唆するような内容だと受け止められました。
ただ、証拠となるスクショなどはなかったため、双方の事務所ともLINEのやり取りを否定しました。
双方の事務所はこの件について「事実無根」と強く否定。しかし、多くの視聴者は「完全否定してるわりに、なぜか永野芽郁だけ活動を止めさせられている」点に疑問を抱いています。
永野芽郁はなぜ“降板と番組終了”という重い処分に?

文春の報道後、永野芽郁さんは2025年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』からの降板を申し入れました。
また、ニッポン放送の「オールナイトニッポンX」も終了。
2本のレギュラー仕事を一気に失う形となりました。
これに対し、田中圭さんは特にペナルティなくメディア出演を継続。
視聴者の間では「芽郁ちゃんばかりが責められている」「扱いの差がひどい」といった不公平感が広がりました。
なぜ田中圭の出演シーンは“批判覚悟”で放送されたのか?

今回の番組冒頭では、MCの千鳥が
「わしら結構前に収録したやん。当然、知らんやん」
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d9dc6f991bbaff6e72352327c97b92c26525409dから引用
と前置きし、その上で次のように語りました。
「これは、どうしても放送しないと!」
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d9dc6f991bbaff6e72352327c97b92c26525409dから引用
これは“田中圭さんの出演をあえて放送する”という決断が、議論を呼ぶことを承知の上で行われたことを示しています。
実際、放送を見送れば収録に参加した芸人たちの努力が無駄になることや、番組構成自体が破綻してしまうリスクもありました。
千鳥や番組スタッフは「炎上するかもしれない」「批判を浴びるかもしれない」という覚悟を持った上で、“番組全体の完成度”と“出演者の尊重”を優先するという判断を下したのです。
その背景には、「視聴者が判断するべきは報道そのものではなく、番組の中身」というテレビ側の姿勢が見え隠れしています。
千鳥が貫いた芸人としての姿勢

千鳥はこれまで多くののバラエティ番組を持ってきました。
『テレビ千鳥』『クセスゴ』などでも、ただ単にどうすればより面白くなるかを考えてきました。
今回も、田中圭さんのスキャンダルを承知の上で、今この内容を放送することに意味があると考えていて、どうすれば面白いものを提供できるかかという考えが、千鳥のお二人の中にあったと推察されます。
また番組に出演した他の共演者の頑張りを大切にしたいという思いもあったと考えられます。
何より女芸人さんスペシャルってことで、女芸人さんもめっちゃ頑張ってくれてたので、ちょっとこれは放送しようと。ここ強めに頑張るというか、こうしていかんと、こんなもん!いつこんな4人、どうなるか分からん!その時のためにも、この時やっとったやないか!を作らんと
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d9dc6f991bbaff6e72352327c97b92c26525409dから引用
今後のためにも、出演者ひとりのスキャンダルによって、それ以前に収録した番組が放送できなくという前例を作りたくないという思いがとても強く感じられましたね。
バラエティというジャンルだからこそ、「笑わせる責任」と同時に「守るべき人たちへのリスペクト」を大切にする彼らの姿勢は、今回の放送決行にも色濃く表れています。
なぜ田中圭は叩かれない?

それにしても、永野芽郁さんに比べて、田中圭さんがそこまで叩かれないのはなぜなのでしょうか?
田中圭さんは、これまでの役柄やキャラクターを通じて、「ちょっとだらしないけど憎めない」イメージを持たれてきました。
また、これまでにもお酒に関する報道がされるなどがありました。
これが、永野芽郁さんとの不倫疑惑後も「まあ田中圭だから」という仕方ない感が生まれ、炎上しきらない要因となっています。
対して永野芽郁さんは、清純派女優としてのイメージが強く、信頼や潔白が損なわれた際の反動が大きくなりがちです。
永野芽郁さんはこれまで清純派女優というイメージのもと、多くのドラマや映画、CMなどに出演してきました。
CM契約数も11社というスポンサーの数を見れば、世間からどう思われているかも想像がつきますよね。
世間の「許す・許さない」は、実は事実だけではなく、その人のキャラやこれまでの印象にも大きく左右されるのが現実です。
まとめ
今回の件は、田中圭という俳優ひとりをどう見るか、という話にとどまりません。
「視聴者が求める説明責任」と、「テレビが守るべき制作現場の努力」がぶつかり合った結果です。
千鳥さん2人とテレビ局が批判覚悟で放送したことも含め、今後のメディアはもっと透明性と一貫性を求められるようになります。
SNSの発達により、視聴者の信頼を維持するためには、今回の「千鳥かまいたちゴールデンアワー」ように「どこで、誰が、なぜそう判断したのか」という説明がなければ世間が納得しないようになってきているんですね。