X JAPANのリーダー・YOSHIKIさんが巻き起こした「ダンダダン炎上騒動」。
発端はTBS系アニメ『ダンダダン』の劇中楽曲が代表曲「紅」に酷似しているとSNSで指摘したことでした。
一見すれば単なる“楽曲の似ている・似ていない”の話に見えますが、実際には SNSでの発信の難しさ、オマージュと盗作の境界線、大御所アーティストの立ち振る舞い など、多くの論点を含んでいます。
この記事では、
炎上から和解までの経緯を時系列で整理
なぜ「ダサい」「器が小さい」と批判されたのかを深掘り
オマージュとは何か、その文化的背景を解説
YOSHIKIさん自身が何を学んだのか、どんな教訓を残したのか
をわかりやすくまとめます。
読んだあとには、「なぜこの騒動がここまで炎上したのか」 そして 「アーティストの言動がSNS時代にどう影響するのか」 が理解できるはずです。
YOSHIKI炎上とダンダダン騒動の経緯

2024年8月8日。YOSHIKIさんは自身のXにこう投稿しました。
「何これ、X JAPANに聞こえない?
What’s this.. Doesn’t that sound like X JAPAN?😱」
引用元:Xから引用
アニメ『ダンダダン』内の挿入曲「Hunting Soul」が「紅」に似ていると直接指摘したこの投稿は、瞬く間に拡散。
ファンを巻き込み「これはあり?なし?」と問いかける形になったことが、最初の違和感を呼びました。
異例の謝罪『ダンダダン』公式が「劇中歌の騒動」を謝罪 「YOSHIKI様にもお話をさせて頂き…」今後の関係性へ言及も…そんなに似てる?どっちかと言えばアニメのお陰でフィーチャーしてくれてありがとう!くらい言えばYOSHIKIもカッコよ!ってなったのに器小さくて残念…
— ちょけまる。🟣 (@ahsnoopyninari6) August 22, 2025
出典元:https://x.com/ahsnoopyninari6/status/1958802187955363999から出典
確かにアニメの中のバンドは、誰が見てもX JAPANNを連想させるものですよね。
さらに直接制作元に問い合わせるのではなく、ファンを煽るように批判的な投稿をしました。
その後もYOSHIKIさんは「弁護士から連絡があった」「著作権侵害の可能性がある」「制作チーム、事前に一言ぐらい言ってくれれば」と強い表現を連発しました。
そんな投稿内容がSNSで「器が小さい」「ダサい」と炎上してしまったのです。
マーティ・フリードマンの登場と態度の変化

炎上の最中、マーティ・フリードマンが「この曲はX JAPANへの愛と尊敬から作った」とXに投稿。
これにより盗作ではなくオマージュだという見方が広がります。
するとYOSHIKIさんの調子は一変。
「また一緒にセッションしましょう!」と急に柔らかい姿勢を見せたのです。
厳しい言葉を並べていたのに、大物のマーティが絡むとトーンを下げた。
その落差が「器が小さい」と揶揄され、「ダサい」という批判の決定打になりました。
さらにその後も父親の死や自らの苗字にまつわる心情を投稿し続けましたが、共感する声と同時に「炎上をすり替えているだけ」「往生際が悪い」と冷ややかな反応も目立ちました。
削除されたポスト一覧(スクショ風まとめ)

炎上を経て、YOSHIKIさんは多くの関連投稿を削除。残ったのは「管理と許諾の話」「I love アニメ」「首の手術」という比較的穏やかな内容だけでした。
では、消された投稿はどんなものだったのでしょうか。
📌 2024年8月8日
11:03 「こういうのってあり?ファンのみんな教えて」
12:14 「制作チーム、事前に一言ぐらい言ってくれれば」
13:31 「弁護士達から連絡。著作権侵害の可能性がある」
14:29 「『紅』の著作権はソニーが管理。自分でも許可を得ることがある」
18:36 「これって俺の林かな?🤣」
19:11 「だんだん興味が湧いてきた。公開で話す?」
📌 2024年8月9日
11:17 「首にコルセットつけてる。やっぱりこのドラマー俺かな?」
📌 2024年8月18日
「私は長い間、自分の苗字が嫌いでした。父は自ら命を絶ったから。涙が出た」
削除された内容は、炎上の核心を突くものばかり。逆に残されたのは「印象を和らげる投稿」だけで、火消しの意図が見え隠れしました。
ネットの反応:ダサいと批判
YOSHIKIさんの一連の投稿は、SNS上で大きな議論を呼びました。批判的な声が圧倒的に多かったのは事実ですが、一方で擁護や共感の声も存在していました。
批判的な意見として目立ったのは、
8月8日 13:31「弁護士まで出すのはやりすぎ。裏で話せばいいのに」
8月8日 14:29「ファンネル飛ばすのはロックじゃなくて小物感」
8月9日 11:04「なんでいちいち炎上させる必要があるんだ?」
引用元:Xから引用
といった冷静な対応を求める声でした。特に「紅」も海外の楽曲からのオマージュがあるのではないかという指摘も飛び出し、ブーメランではないかと揶揄する人も少なくありませんでした。
また、炎上の広がりを象徴する出来事として、Xや検索エンジンのサジェストに「YOSHIKI ダサい」というワードが急浮上しました。
実際に検索窓に「YOSHIKI」と打ち込むと「ダサい」「器が小さい」といった関連ワードが並び、イメージダウンが数値化されるかのように可視化されたのです。
一方で擁護の声も少なくありませんでした。
8月8日 19:11「自分の作品に似てたら不安になるのは普通のこと」
8月9日 9:38「不器用だけど正直なのがYOSHIKIらしい」
8月9日 13:54「ファンに聞いちゃうところが逆に人間味あって好き」
引用元:Xから引用
長年のファンを中心に「これはこれでYOSHIKI」という理解を示す意見も散見され、世論は賛否に割れたのです。
つまり今回の炎上は、単なる似ている問題ではなく、アーティストとしての感情表現の仕方と、それをどう受け止めるか という点で二極化した事例だったと言えるでしょう。
オマージュ文化とは?盗作との境界線
今回の議論を理解するうえで重要なのが「オマージュ」という文化です。
音楽や映画、アニメの世界では、先人の作品へのリスペクトを込めて要素を取り入れることは珍しくありません。
ビートルズやローリング・ストーンズ、さらには日本のアニメ主題歌でも、過去の作品からインスピレーションを受けた楽曲は数多く存在します。
オマージュは「盗むこと」ではなく「敬意を示すこと」です。
今回、マーティ・フリードマンが「X JAPANへの愛と尊敬から作った」と語ったことで、問題は盗作ではなくオマージュだったと整理されました。
しかしYOSHIKIさんがその文脈を理解せず、まず「著作権」「弁護士」と強い言葉を発したことで、文化的な背景を無視したように映ってしまったこと。
ここに炎上の核心があったと言えるでしょう。
和解の内容と公式謝罪文

最終的に、アニメ『ダンダダン』公式SNSが「誤解を招いた」と謝罪文を発表。
YOSHIKIさんも「お騒がせして申し訳なかった」と発信し、和解に至りました。
法的には両者ともソニー傘下の管理下にあるため、大きな問題は存在せず、あくまで「事前の確認不足」という結論で収束しました。
その後、アニメのプロデューサーから直接電話があり、「前向きで建設的な話ができた」とYOSHIKIさんは強調。形式的には円満解決となりました。
YOSHIKIが炎上から学んだこと

不器用さの自覚
会見でYOSHIKIさんは
「もうちょっと器用に生きられればと思うんですけど…」
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/11c94f5f1601b5701e74f532fbb62f947c0cf7ceから引用
と率直に語りました。
これは、自分の発言や行動に火があったことを認める言葉です。
感情をそのままSNSに流してしまったことで、ファンや世間に余計な誤解を与えてしまったと反省しているのです。
自分の非を認めることって簡単ではないですよね。
YOSHIKIさんほどの大物になればなるほどそれは難しいことです。
反省と学び
「騒がせてしまって申し訳なかった。いろいろ勉強させてもらいました」
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/11c94f5f1601b5701e74f532fbb62f947c0cf7ceから引用
こう語ったYOSHIKIさんの言葉には、SNSという公開の場での発信が持つ影響力の大きさを学んだという意味が込められていました。
とりわけ、大御所アーティストである自分の発言は、想像以上に拡散力が強く、誤解や炎上に直結してしまうことを痛感したのです。
器用に生きるとはどういうことか?
YOSHIKIさんが口にした「器用に生きる」とは、ただ要領よく生きるという意味ではありません。特に公の立場にある人物として、状況を冷静に判断し、最適な言葉や行動を選ぶことを指しています。
今回のケースでは、似ていると感じたとしても、いきなりSNSで「著作権」「弁護士」と強い言葉を連発するのではなく、まず裏で制作サイドに確認を取ることができたはずです。
あるいは、不快感を示すにしても「偶然の一致かな?面白いね」とユーモアを交えて伝えれば、ファンからも「さすが余裕がある」と好意的に受け止められたでしょう。
つまり器用に生きるとは、感情をそのままぶつけるのではなく、相手や状況に合わせて伝え方を工夫すること。
そして、裏で処理すべきことと表で語ることを分ける「大人の立ち回り」を身につけることなのです。
ロックと器用さのジレンマ
ただし、ここには矛盾も存在します。
ロックや芸術の世界は、むしろ「不器用なまでに本音をさらけ出す姿」に価値が置かれてきました。
だからこそYOSHIKIさんは長年ファンに愛されてきたとも言えます。
しかしSNSの時代では、その不器用さが「余裕のなさ」「大人げなさ」と批判されるリスクを伴うのです。
今回の騒動はまさに、ロック的な本音と現代社会に求められる器用さのギャップ が浮き彫りになった出来事でした。
まとめ:YOSHIKI炎上と和解から見えた教訓
『ダンダダン』の楽曲が「紅」に似ていると指摘したことから炎上し、批判を浴び、最終的にアニメ制作側と和解して学びを語った――これが今回の騒動の全体像です。
今回の「ダンダダン炎上騒動」は、単なる“似ているかどうか”という楽曲問題にとどまりませんでした。
SNSでの発言が一気に炎上へとつながる時代において、アーティストがどう振る舞うべきかを改めて突きつけた出来事です。
YOSHIKIさんは「器用に生きられれば」と自省しました。
これは、裏で解決すべきことは裏で処理し、表ではユーモアや余裕をもって受け止めるという「大人の立ち回り」が必要だという気づきでもあります。
しかし同時に、ロックの本質は「不器用なまでに本音をさらけ出す姿」に宿るという事実もあります。
YOSHIKIさんが不器用であるがゆえに、多くの人が心を揺さぶられてきたのもまた事実です。
つまり今回の騒動は、ロック的な不器用さと、現代社会が求める器用さとの間にある矛盾 を象徴していたとも言えるでしょう。
SNS時代において、アーティストはこの矛盾をどう乗り越えていくのか。
YOSHIKIさんの姿から、私たち自身も「感情をどう伝えるべきか」という普遍的なテーマを学べるのではないでしょうか。
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