短期間での3度の結婚と離婚、その裏にある深層心理
遠野なぎこさんは、わずか数ヶ月という短期間で3度の結婚と離婚を経験しました。
そのたびにワイドショーやSNSでは「なぜ?」という声が飛び交い、当人も包み隠さずその理由を語ってきました。
しかし、それは単なる恋愛下手や気分屋のせいではなく、彼女の幼少期に根ざした心理的なものに起因しているのです。
本記事では、遠野なぎこさん本人の発言や心理学的視点、そして母親との関係性を軸に、「なぜすぐに破局したのか?」の本質を解き明かしていきます。
遠野なぎこの結婚歴と破局の特徴

遠野さんの結婚歴についてまとめると次のようになっています。
- 1度目:2009年5月 一般男性と交際半年で結婚、72日で離婚
- 2度目:2014年5月 元プロボクサーの一般男性交際3ヶ月で結婚、55日で離婚
- 3度目:2023年2月 年上の一般男性交際1ヶ月半で結婚、1週間で離婚
- 2023年12月 4度目の結婚を発表するも、10日後に破局
遠野なぎこさんの交際は「短期間の交際→スピード結婚→急速な破局」というパターンを繰り返しています。
これに共通するのは、恋愛への過度な理想と現実のギャップ、そして関係性そのものに対する息苦しさです。
本人は
「結婚生活が楽しいのは初日だけ。2日目からは現実になる」
引用元:https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/2183206/から引用
と語っており、結婚という枠組みが彼女にとっては自由を奪う檻のように作用していたことがわかります。
幼少期の虐待と「愛への不信感」
遠野なぎこさんは、過去に実の母からの虐待やネグレクトを公言しています。
- 「食べすぎたら吐けと言われた」
- 「髪を掴まれて壁に打ち付けられた」
- 「醜い、存在するな」と否定され続けた
このような体験は、自己肯定感を著しく低下させ、「自分は愛されるに値しない存在」だという信念を形成します。
さらに、母=愛の象徴であるにも関わらず、その母から傷つけられたために、「愛=痛み」「優しさ=裏切りの前触れ」という深い認知の歪みを生んでしまいました。
これが後年、恋愛や結婚の中で愛されることそのものに恐怖を感じる要因となっていきます。
アダルトチルドレンと愛着不安
心理学的には、遠野さんはアダルトチルドレン(AC)や愛着障害の傾向を持っていたと考えられます。
アダルトチルドレンとは、機能不全な家庭で育った子どもが大人になっても人間関係に問題を抱えやすい心理的傾向のことです。
人は親からの愛情不足が続くと人間関係に悩みやすくなります。
さらに、親からの愛情を感じられないと親を信じられなくなってしまいます。
一番身近な親を信じられないのですから、他人のことはもっと信じられません。
さらに自分のことを価値のない人間だと思うようになり、信じられなくなるのです。
愛着障害は、安定した愛着を育めなかった人が、他者との距離感に過敏になり、極端な依存または回避に陥る状態です。
遠野さんの場合、
といった反応が見られ、結果として結婚という親密な関係に長く耐えられなくなってしまうのです。
結婚後の変化
遠野なぎこさんは2度目の離婚の後、自身のブログで次のように語っていました。
自分に自信がなくて、不安で不安で不安で、相手を縛り付けて自分色に染めようとして『“妻”として“夫”として、こうあるべきだ。こうあらなければならない。』という自分勝手な価値観を相手に押し付けて…。
引用元:https://ameblo.jp/nagiko-tono/entry-11886480713.htmlから引用
「愛されることは地獄に近い」 「優しくされると、心の壁が壊されそうになる」
といったニュアンスの発言がさまざまなメディアでされています。
これは、自分を守ってきたものが、他者の優しさによって崩壊する感覚に近いものです。
彼女にとっての自分とは、「価値のない存在」「壊れている自分」でした。
そこに「あなたは素敵だよ」「大切だよ」という言葉が届くと、信じるよりも先に「そんなはずがない」「どうせ裏切られる」と拒絶反応が出てしまうのです。
母との関係がもたらした「親密性への恐怖」
母親からの否定・暴力・抑圧によって、遠野なぎこさんは「親密な関係」そのものに傷を抱えて育ちました。
- 愛=条件付き
- 優しさ=支配の前触れ
- 家族=不安定な共同体
こうした認知の歪みが、そのまま「恋愛→結婚→破局」のパターンに影響を与えていた可能性は高いです。
彼女が結婚後に「自分が壊れていく感覚」を感じたのも、無意識に「母との関係」を反復していたからかもしれません。
親からの愛情不足で成長したために、恋愛にも家族にもうまく向き合えず、毎日をもがきながら生きてきたのでしょう。
そんな人はみなさんの近くにもいるのかもしれません。
本当の意味で愛するとは何だったのか
遠野なぎこさんは最後まで、「それでも愛したい」「誰かを大切にしたい」という気持ちを手放していませんでした。
彼女の愛は、「誰かに与えたい」「でも、自分が壊れない程度に」という極めて複雑で繊細なバランスの上に成り立っていたのです。
そして、彼女は「私はまた結婚するかもしれない」「でも、それが私」と語るほど、関係を築くことを諦めてはいませんでした。
その姿勢は、多くの人にとっても勇気や共感を与えるものでした。
家族が欲しくて、でも幸せのなり方がわからない…。すごくご迷惑おかけして、反省して大人として恥ずかしいけど、幸せになりたかっただけなんです…
引用元:https://www.oricon.co.jp/news/2039270/full/から引用
幸せな家族に憧れ、幸せになりたいと願いつつも方法がわからないことが、さらに遠野なぎこさんを苦しめたのかもしれません。
おわりに
遠野なぎこさんの3度の結婚と離婚は、決して失敗ではありませんでした。
それは、「愛とは何か」「関係性とは何か」「自分を守りながら誰かを信じるとはどういうことか」を模索し続けた、ひとりの女性の人生の軌跡でした。
彼女の経験と発言から、私たちは心の傷を抱える人が生きていくということの難しさと尊さを学ぶことができます。
どうか遠野なぎこさんの言葉と生き方が、同じように傷ついた心を持つ誰かの支えになりますように。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
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