2025年9月4日午後11時48分、82歳で惜しくも亡くなった歌手・橋幸夫さん。
御三家の一角として国民的な人気を誇り、「潮来笠」や「いつでも夢を」など名曲を残しました。
しかし、その最期には「認知症」「いびき」「肺炎」といった言葉が重なり、ファンや家族だけでなく、社会にも深い衝撃を与えました。
この記事では、橋幸夫さんの死因である肺炎といびきの関係や、アルツハイマー型認知症の医学的背景を深掘りし、夢グループ社長・石田重廣氏が語った最期の様子、そして世間の声を紹介します。
「いびき」と「肺炎」の医学的な関連性とは

夢グループの石田重廣社長は入院中のはしゆきおさんについて次のように語っていました。
「入院してからは言葉も発せず、いびきをかいてるだけで、僕の顔も奥さんの顔も認識している様子じゃなかったんです」
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/10b1bd62f7e19f0d384078cb0d63feeb4916da65から引用
「いびき」と聞くと、のどかな寝息を連想しがちですが、認知症の末期の人にとっては侮れない身体のサインです。
認知症の末期になると、全身の衰弱が進み、活動性が低下することで、呼吸の変化やいびきがみられることがあります。
さらに認知症が進むと、嚥下機能が低下することにより、誤嚥(ごえん)が起こりやすくなり、これが肺炎(誤嚥性肺炎)の原因となるのです。
誤嚥性肺炎:唾液や食べ物が肺に入ることで肺が炎症を起こす状態。高齢者、とくに認知症を患う方に多く見られます。
いびき:睡眠中に気道が狭まっている状態で発生し、そこに痰や唾液が絡むと、誤嚥が起きやすくなります。
橋幸夫さんの「いびき」はすでに認知症の末期だったと言えるでしょう。
認知症の末期症状
認知症が進み末期の状態となると次のような症状が現れます。
・身体機能が低下する
・食欲が低下する
認知症が進むことで嚥下機能が低下し、飲み込む力や喉の働きが弱まり、誤嚥性肺炎につながる確率はさらに高まります。
つまり、橋幸夫さんは認知症がかなり進んだ症状だったのでしょう。
ここからは、石田社長が語ったご本人の様子や、いびきが持つ背景について詳しく見ていきましょう。
夢グループ石田社長が語った橋幸夫さんの様子

石田社長は、橋幸夫さんの訃報に際して、多くのコメントを残しています。
その中には、認知症の気づきから最期までの状況が克明に記されています。
認知症の公表経緯
2025年5月20日、橋幸夫さんがアルツハイマー型認知症であることを初めて公表しました。
橋幸夫さんに認知症の症状が出始めたのは、2024年12月ごろのことでした。
橋幸夫さんは「歌も3割しか歌えなかった」らしく、1月には「ひとりでは話すこともできなかった」そうです。
コンサート中の様子(5月末〜6月上旬)
5月31日のコンサートでは2割程度しか歌えなかったため、迷惑をかけていることを気にして、橋幸夫さん本人が休むと申し出ました。
石田社長は休むと帰って来れなくなると橋幸夫さんを止め、結果的に認知症を公表することにしました。
その後一過性脳虚血発作もあり、検査入院を経て6月8日に退院、11日にはステージ復帰を果たしました。
しかしながら、このときにはほとんど会話もできず、自分で水を飲むこともできなくなったそうです。
橋幸夫さんはステージの翌々日には再入院となり、3日後には石田社長の名前も忘れてしまいました。
ステージに復帰したこと自体が奇跡としか言えませんが、こうしてみると、橋幸夫さんの症状はあれよあれよという間に進んでしまったんですね。
最期の状態
再入院後は石田社長が「橋さん!」と呼びかけても、返事はなく、大きないびきをかいて眠っているだけだったといいます。
顔も、かつての「橋幸夫さんの顔ではない」と述懐していました。
石田社長のコメントでは、次のように語っています。
「意思の疎通がなくなったときに、どう対処していいか分からなくなった」
引用元:https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202509010001302.html?utm_source=chatgpt.comから引用
あまりにも急激な認知症の進行と橋幸夫さんの変化の大きさに、石田社長はどうすることもできない無力感を感じていたのかもしれませんね。
認知症が進行するとどうなる?最期の様子とは

認知症の進行は、日常生活の些細な変化から明らかになっていきます。
橋幸夫さんのケースがまさにその典型例です。
会話の喪失と記憶の混乱
歌が歌えなくなる、日常の会話すらできなくなるという状態は、認知症の進行度の深さを示します。
舞台で見せた最後
とはいえ、最後までプロ意識は健在でした。
5月21日の夢グループの20周年記念コンサートではフルコーラスを披露し、とっさのジョークも披露しました。
「潮来笠」の前に「橋幸子と申します」と語り、ちゃめっ気たっぷりにトイレに行くジョークで笑わせる場面もあったと報じられています。
関係者は「最後までエンターテイナーだった。プロでした」と語っています。スポニチ Sponichi Annex
認知症と肺炎のダブルリスク
認知症が進むと嚥下機能が衰え、誤嚥性肺炎の危険が高まります。
この危険は、高齢者の死因として非常に多く見られるパターンです。
これらの情報をあわせると、認知症の進行に伴いいびきと肺炎という医学的に見逃せないリスクサインが結びついていたことが浮かび上がります。
いびきが出るときの状態とは

改めて、「いびき=健康の証」は必ずしも正しくありません。特に高齢者における変化は注意深く見る必要があります。
いびきの意味
呼吸の気道が狭まり、振動によってのどが振るえる状態。
一時的なものと考えがちですが、異常なつっかえ音や痰が絡む音がある場合、喉に何か溜まっている可能性があります。
高齢者のリスクサイン
認知症によって誤嚥しやすくなった状態で、喉への異物混入や呼吸の乱れが重なると、いびきが呼吸停止や肺炎へ進行するきっかけになることも。
橋幸夫さんの場合
橋幸夫さんのいびきについて、すごく大きないびきだったという石田社長の発言から、このいびきが死前喘鳴(しぜんぜんめい)や死戦期呼吸だった可能性があります。
死前喘鳴とは気道の分泌物が原因でゼーゼー、ゴロゴロといった音がする現象で、死戦期呼吸はあえぐような呼吸やいびき、うめき声が混じった呼吸のことです。
これらは、無くなる数週間前から数日前の間に見られる症状のようです。
私の母親も無くなる数日前からいびきをかいていました。
当時無知だった私は、いびきをかいて寝ていると聞き、少し安心していただけに亡くなった知らせを聞いたときのショックはとても大きかったことを覚えています。
つまり、いびきは単なる寝息ではなく、体からの最後のアラームであり、見逃してはいけないサインなのです。
世間の反応:橋幸夫さんの訃報に寄せられた声
橋幸夫さんの死去は、SNSやニュースサイトで多くの反響を呼びました。
昭和を代表する大スターであり、「潮来笠」「いつでも夢を」といった数々の名曲をを思い出すというコメントが多数投稿されています。
など、ファン世代を中心に、橋幸夫さんへの敬愛とともに、認知症による最後に対しての切なさなどが広く伝わっていました。
最後に
橋幸夫さんの最期には、認知症と肺炎、そして“いびき”という意外なキーワードが重なっていました。石田社長の言う「何かを伝えようとしていた」という願いは、読者にも届いていると思います。
これを機に、身近な人の「いつもと違ういびき」や「話せない・飲み込めない」など、小さな変化にも耳を澄ませてみてください。時にはそれが、命を守るきっかけになるかもしれません。
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